社会資本としての住環境研究会 第9回

住み続けられる地域をつくる/考える 4

高齢社会のすまいをつくる
—‘64パラリンピックから続くバリアフリーの道

2021年9月4日(土)
14:00〜15:50(13:50入室開始)

■Zoomによるオンラインセミナー

チラシPDF

主催:一般社団法人 LIFETIME HOMES ASSOCIATION

■趣旨
これまで研究会では、社会的共通資本としての「制度資本」である地域包括ケアシステムに必要な「社会的インフラストラクチャー」としての住宅のあり方として、ライフタイム・ホームズという設計基準を紹介してきました。さらに地域で暮らすためのアクセシビリティを整備する、ライフタイム・ネイバーフッズについて考えてきました。
年齢/障害などにかかわらず、だれもが今いる地域コミュニティの中で暮らし続けるためには、その地域のサービスを充分利用でき、さらにはその地域の人と交流し、その地域で活動できることが重要であり、そのためにその人の住まい方にあった地域の居住環境が整備されていることが欠かせません。生活が地域とつながり続けるためには、住宅や建築、地域のデザイン、そして制度システムや地域ネットワークには何が必要なのでしょうか。
シリーズ第4回となる今回は、1964年東京パラリンピックの語学奉仕団への参加をきっかけにその後バリアフリー住宅を手がけるようになり、現在もNPO法人高齢社会のすまいをつくる会の理事長をされている吉田紗栄子さんに、高齢社会のすまいの考え方、これまで関わられてきたバリアフリー住宅についてお話を伺います。

■プログラム
14:00-14:05:開催挨拶
14:05-15:05
‘64パラリンピックから続くバリアフリーの道
 吉田紗栄子さん(NPO法人高齢社会のすまいをつくる会理事長)
15:10-15:50:ディスカッション・質疑応答

■レクチャー概要
日本女子大学家政学部で建築を学んでいた1964年、東京パラリンピックの語学奉仕団に参加、それを機にバリアフリー住宅を手がけるようになった吉田紗栄子さん。その後も障害者、高齢者のための住宅を多く手がけ、現在もNPO法人高齢社会のすまいをつくる会で理事長をされています。吉田さんに、加齢に伴う五感の変化と住まいのデザインの関係、高齢社会における住まいの考え方、これまで関わられてきたバリアフリー住宅についてうかがいます。

■講師
吉田紗栄子さん(NPO法人高齢社会のすまいをつくる会理事長・一級建築士)

 当研究会では、「社会資本としての住環境研究会」として定期的に勉強会を開催する予定です。福祉制度における「社会資本としての住宅」の役割に加え、地域においてどのような住環境が提供されるべきなのか、といった「社会的インフラストラクチャー」としての住宅と地域のあり方を探っていくことを目的とした研究会です。

*第1回研究会「地域の中で考える住宅のあり方について」2018年1月
*第2回研究会「わたしと地域の回復—多様性のまちづくり」2018年4月
*第3回研究会「地域と住宅」2018年12月
*第4回研究会「ライフタイムホームズの住宅 —今泉台—」見学会 2019年6月
*第5回研究会「地域コミュニティとグループリビング」2020年9月
*第6回研究会「重度障害者が地域に暮らし続けるための住環境」2020年12月
*第7回研究会「ひとの感覚から空間デザインを考える」2021年2月
*第8回研究会「障害者の雇用から考える「まちに住む」ということ—当事者参加の実践」2021年6月

社会資本としての住環境研究会

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