社会資本としての住環境研究会 第13回

住み続けられる地域をつくる/考える 6

居住支援と地域福祉 ~住宅セーフティネットを中心に~

2023年2月12日(日)
14:00〜15:50(13:50入室開始)

■Zoomによるオンラインセミナー

チラシPDF

主催:一般社団法人 LIFETIME HOMES ASSOCIATION

■趣旨
これまで研究会では、社会的共通資本としての「制度資本」である地域包括ケアシステムに必要な「社会的インフラストラクチャー」としての住宅のあり方として、ライフタイム・ホームズという設計基準を紹介してきました。さらに地域で暮らすためのアクセシビリティを整備する、ライフタイム・ネイバーフッズについて考えてきました。
年齢/障害などにかかわらず、だれもが今いる地域コミュニティの中で暮らし続けるためには、その地域のサービスを充分利用でき、さらにはその地域の人と交流し、その地域で活動できることが重要であり、そのためにその人の住まい方にあった地域の居住環境が整備されていることが欠かせません。生活が地域とつながり続けるためには、住宅や建築、地域のデザイン、そして制度システムや地域ネットワークには何が必要なのでしょうか。
シリーズ第6回となる今回は、居住福祉がご専門の日本社会事業大学専門職大学院教授の井上由起子さんをお招きし、住宅セーフティネット施策を中心に居住支援や地域福祉についてお話しいただき、多様な人々の居住の確保を支えるシステムについて考えます。

■プログラム
14:00-14:05:開催挨拶
14:05-15:05
居住支援と地域福祉 ~住宅セーフティネットを中心に~
 井上由起子さん(日本社会事業大学専門職大学院 教授)
15:10-15:50:ディスカッション・質疑応答

■レクチャー概要
福祉分野では居住への関心が高まっています。この背景には支援を必要とする人々の暮らしの場が施設から在宅へ、さらには地域へと広がっていることがあります。住宅確保要配慮者の住宅セーフティネット施策の動向、支援付住宅の取り組み、社会的不動産事業の可能性、福祉×不動産による業界を超えた多職種連携などを紹介しながら、建築や不動産と福祉がクロスし、まちづくりへとボーダレスに広がっていく動きをみなさんと確認していきます。

■講師
井上由起子さん(日本社会事業大学専門職大学院 教授)
1990年日本女子大学卒業。清水建設勤務を経て、横浜国立大学工学研究科修了、博士(工学)。一級建築士、社会福祉士、介護職員初任者研修修了、宅地建物取引士。専門は居住福祉、福祉経営。厚生労働省介護報酬改定検証・研究委員会委員、国土交通省住宅政策審議会臨時委員、東京都住宅政策審議会委員など。人々が安寧に暮らせる仕組みについて考えています。

 当研究会では、「社会資本としての住環境研究会」として定期的に勉強会を開催する予定です。福祉制度における「社会資本としての住宅」の役割に加え、地域においてどのような住環境が提供されるべきなのか、といった「社会的インフラストラクチャー」としての住宅と地域のあり方を探っていくことを目的とした研究会です。

*第1回研究会「地域の中で考える住宅のあり方について」2018年1月
*第2回研究会「わたしと地域の回復—多様性のまちづくり」2018年4月
*第3回研究会「地域と住宅」2018年12月
*第4回研究会「ライフタイムホームズの住宅 —今泉台—」見学会 2019年6月
*第5回研究会「地域コミュニティとグループリビング」2020年9月
*第6回研究会「重度障害者が地域に暮らし続けるための住環境」2020年12月
*第7回研究会「ひとの感覚から空間デザインを考える」2021年2月
*第8回研究会「障害者の雇用から考える「まちに住む」ということ—当事者参加の実践」2021年6月
*第9回研究会「高齢社会のすまいをつくる—‘64パラリンピックから続くバリアフリーの道」2021年9月
*第10回研究会「デンマークにおける教育のインクルージョンと学校建築」2022年2月
*第11回研究会「自分の身体にちょうどいいコミュニケーション・デザインを考える」2022年6月
*第12回研究会「障害者ガイドのまち歩きin新潟」2022年10月

社会資本としての住環境研究会

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